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練習でも本番でも活用できる!
吹奏楽(管楽器)の演奏のために作られたマスク「BIRDY(バーディ)」が、クラウドファンディングサイト「モーション・ギャラリー」にて公開されました!
サイトにはオザワ部長の写真や動画が出ていますが、実はこのマスクをひと足先に試用させていただいたのです。
先に結論から言うと、「使いやすく、呼吸が楽で、楽器を吹くときも、日常生活でも使っていたいマスク」だと感じました。
すでにいくつかの管楽器用マスクは発売されており、それらを使ってみたことはないのですが、この「バーディ」は日ごろの練習、レッスン、本番での皆さんの活動を円滑にし、なおかつ生命の根本にかかわる「呼吸」というものを限りなく楽にしてくれるマスクだと思います。
正直、最初は「見た目では、構造も使い勝手もよくわからないな……」と不安だったのですが、百聞は一見にしかず、いや、百聞は一着にしかず、でした。
詳しくは、モーションギャラリーの「バーディ」のページをご覧いただければ、企画者である音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹さんによる詳細な解説、動画などがありますが、当サイトでも改めてオザワ部長目線で少し「バーディ」について語ってみたいと思います。
▼モーションギャラリー「バーディ」ページ▼
「バーディ」6つのメリット
まず、「バーディ」を試着した際に感じた6つのメリットをまとめてお伝えします。
- めちゃくちゃ呼吸がしやすい!
- メガネが曇らない!
- 演奏の妨げにならない
- 演奏⇔会話がシームレス
- 素材感が心地良い
- 耳にかけるヒモの長さも調節可
「バーディ」には2種類あります。
形状によって、より一般的な「イーグル(ワシ)」と、個性的な「ダック(アヒル)」があります。
まず、「イーグル」から試着してみましたが、まず驚くのは呼吸のしやすさ!
オザワ部長は普段使いのマスクを着用を着用した際の呼吸のしづらさが非常に苦手で、通気性を求めて10種類以上のマスクを買い求めて試し、結局「正解」にたどり着けていません。
たとえ「通気性がいい」と書かれているものでも、実際は苦しさや蒸れがあります。程度の違いがあるのみです。
けれど、「バーディ」の「イーグル」は、着けた瞬間、「あれっ!?」と拍子抜けするほど呼吸が楽です。
その理由は構造にあります。
「バーディ」のベース部分は一般的なマスクの鼻から口にかけての部分に大きな穴が開いており、それをもう一枚の布で覆うという形になっています。なので、前布の下側の空間(左右は別の布でガードされています)から空気の出入りができるのです。
もちろん、会話などをすれば飛沫は下から出ていくことになるのでしょうけれど、正面と左右は覆われているので大方の飛沫は防げると思いますし、通常問題となる正面への飛沫は問題ありません。
通気性がいいため、メガネが曇らないのも高ポイント!
今まで呼吸するたびにモヤモヤした曇りに悩んできたメガネ男子・メガネ女子にはまさに朗報です(ちなみに、オザワ部長は曇り止めジェルを使っていますが、完全には曇りを防げません)。
個性的な2種類のパターン「イーグル」「ダック」
さて、演奏時ですが、口元の前布を持ち上げると口唇が露出しますので、そこからマウスピースをあてがいます。
リード楽器の場合、このときに前布にリードが擦れないように注意が必要ですが、慣れれば特に問題ないでしょう。
演奏後はそのままマウスピースを口から離すと、自然に前布が垂れて口唇を覆います。なので、すぐに会話をすることができます。
練習のとき、「返事や会話はしない」とか「会話するときには必ずマスク着用」とか言われていても、実際には非常に煩わしかったり、マスクを忘れてしまったりすることが多いと思います。楽器⇔会話のたびにいちいちマスクを着けるというのは、時間もかかればテンポも悪くなり、現実的になかなか難しいものがあるでしょう。
「バーディ」はその部分を補うマスクと言えます。
また、現在はコンサートなどの本番のステージで歌ったり、掛け声を出したりするとき、やはり一時的にマスクを着ける、手で口の前を覆う、といったやり方をしているバンドを目にしたことがあります。
そういうときも「バーディ」は一つの解決策になるでしょう。演奏⇔発生のタイムラグや手間を減らすことができます。
ただ、口元は隠れてしまいますので、観客に笑顔を見せることはできません。このマスクに合った活用法・利用シーンというものがあると思います。
なお、「バーディ」の「イーグル」を着けてサックスを実際に吹いてみたのですが、演奏上はまったく問題ありませんでした。マスクなしで吹いているときとほとんど変わりません。
演奏時の呼吸は口からしますが、「バーディ」は鼻孔も自由になっており、鼻からの呼吸が楽だということも大きいです。
それと、使われている素材「トリコット」がなかなか良いです。
頬や顎の部分にフィットしているのですが、感触が気持ちよく、伸縮性があります。なので、アンブシュアの変化にもストレスなく追従してくれます。
吸水速乾性のある素材とのことですが、高級感、安心感も感じられます。
それと、耳にかけるヒモの部分ですが、このヒモにも伸縮性があり、なおかつカメラやリュックのストラップのような方式で長さ調節ができます。これにより、年齢性別を問わない使用が可能となっています。
一方、「ダック」のほうは通常時から前布が前方に突き出したユニークな形状をしています。
たとえるなら、新幹線の先頭車両のような形です。
これは、フルートでの使用を考慮したものなのだそうです。もちろん、他の楽器でも使用はできます。「イーグル」は普段使いも可能ですが、「ダック」はより楽器演奏に特化したものだと言えるでしょう。
「バーディ」まとめ
あまりに呼吸がしやすいので、試着したその場で「個人的に購入し、普段使いのマスクにしたいです!」と言ってしまったほどです。
マスクとしては価格が高めですが、管楽器演奏のアクセサリーとして考えるとそう高価ではないですし(アルトサックスのリード1箱分程度)、値段相応の高級感もあります。
吹奏楽部や吹奏楽団のプレイヤー向けに開発されたものですが、管楽器のレッスン時、あるいは弦楽器など吹奏楽関係以外の演奏・レッスン時にも活用していただけるものだと思います。
あのマスクの苦しさから解放されます!(ただし、飛沫を防ぐ能力とはトレードオフの関係にあることにご留意ください)
なお、「バーディ」はショップで購入できるものではなく、クラウドファンディングで出資してくださった方にリターンとして提供されるものです(感覚としては購入に近いですが、すぐ入手できるわけではありません)。
余談になりますが、今回、林田直樹さんと「バーディ」についてお話ししているときに、「学校の吹奏楽部というものが日本の音楽を下支えしている」「苦しみ、悩んでいる吹奏楽部員の助けになれば」という言葉をいただけて感動しました。
新型コロナウイルスの影響が長引く中、多くの人たちが吹奏楽界、吹奏楽を愛する生徒たちのことを思い、行動してくださっています。
「バーディ」はそういった志、思いやり、愛情もこもったマスクなのです。
個人的には、大学の吹奏楽部・楽団や一般楽団の活動再開がまだまだ遅れていることも非常に気にかかっています。そういった皆さんの活動にも「バーディ」が生かされるなら、こんなにうれしいことはありません。
ぜひ皆さんもクラウドファンディングに参加し、「バーディ」をお試しください。