日本中から吹奏楽関係者が大集結
5月13〜15日にアクトシティ浜松(静岡)で日本吹奏楽指導者クリニック(通称・バンドクリニック、バンクリ)が開催されました。
日本全国から吹奏楽指導者、講師、奏者、大学生、作曲家らが集まり、様々な講座を受講します。
オザワ部長は2日目の14日に取材で参加。
コロナ禍のため、3年ぶりのバンドクリニックとなりました。
詳しいレポートは後日、『旭川商業高校吹奏楽部のキセキ 熱血先生と部員たちの「夜明け」』『吹奏楽新時代の指導メソッド』等の出版元でもある学研プラスのFacebookページ・私立ジーピー学園に掲載予定です。
本記事では、会場でお会いできた吹奏楽関係者の皆さんをご紹介していきたいと思います。
大阪の精華高校吹奏楽部の音楽監督・吉延勝也先生と、顧問の木村慎一先生。
今年もまた、7月に精華高校吹奏楽部のサマーフェスティバルの司会をさせていただきます。
何やら前例のない刺激的なコンサートになりそう……。ぜひご期待ください。
浜松といえば、うなぎ。とっても美味しかったです。
サックス奏者の小串俊寿先生と吉延勝也先生。
小串先生は東京音楽大学の教授でもいらっしゃいます。
実は今月、オザワ部長は東京音楽大学で登壇させていただくことになっています。何を話そうかなぁ。
音楽や吹奏楽を学び、それを職業としようと考えている学生の皆さんにとって、少しでも役に立つ(そして、心の支えとなる)ことができたらと思っています。
広島県の男子校にして超進学校、修道中学校・修道高校スクールバンド班(通称・スクバン)の顧問、大咲司朗先生。
修道は『吹部ノート2』や朝日新聞デジタル「奏でるコトバ、響くココロ 吹部名言集」などで取材させていただきました。
山梨県の日本航空高校吹奏楽団のOB/OGで、現在は監督助手を務めている萩原大雅くんと大西さやのさん。
二人が高校2年のときからその成長を見守ってきましたが、人間的にもプレイヤーとしても大きくなりました。
なお、お二人には「奏でるコトバ、響くココロ 吹部名言集」にも登場していただきました。記事を読んだという方もいらっしゃるかも?
吹奏楽指導者としての今後の活躍も楽しみです。
「一心不乱」で有名な名門・北海道札幌白石高校吹奏楽部の鈴木恭輔先生と野村真之先生。
札幌白石は書籍『吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない』(ポプラ社)で取材し、ストーリーを書かせていただきました。
コロナ禍でコンクールが失われながらも、自分たちなりに「一心不乱」を見出そうとする部員の皆さんの様子が胸を打つ一編となっています。
浜松では北海道の銘菓「白い恋人」をいただきました。
定期演奏会は8月12日。ぜひ足をお運びください!
吉本頌平先生。初めてお会いしたのは出雲市立第一中学校吹奏楽部でした。
現在は鳥取県で指導をされているとのこと。
ぜひ鳥取の吹奏楽を牽引していっていただきたいです。
東京佼成ウインドオーケストラのマエストロ、大井剛史さん。
課題曲コンサートの演奏も素晴らしかったですが、曲間の大井さんのトークが実にユーモアとウィットに富んでいて楽しかったです。見習いたい……。
NHKが誇る吹奏楽大好きアナウンサー(すみません、勝手にキャッチフレーズをつけてしまいました)、山田朋生さん。
ラジオ番組でご一緒させていただいただけでなく、これで大阪・東京・旭川・浜松という4つの都市でお会いしたことになります。
吹奏楽だけでなく、クラシック音楽の造詣も深い、ハートの熱い方です。
岐阜県の朝日大学体育会吹奏楽部のボス、和田隆明先生(写真左)とは、先生がマーチングの名門として知られる岐阜県立岐阜商業高校吹奏楽部の顧問をしていらっしゃったとき、同部の定期演奏会にお招きいただいたのが最初のご縁でした。
岐阜県の吹奏楽、もっともっと盛り上がると良いですね。
朝日大学がその火付け役になってくれるかも!?
フォスターミュージックのブースでは、フォスターの榊本真希社長、作曲家の八木澤教司さんにお会いしました!
やぎりんポーズがうまくできていない……。
ヤマハさんの販売エリアでは、『旭川商業高校吹奏楽部のキセキ 熱血先生と部員たちの「夜明け」』や『吹奏楽新時代の指導メソッド』など、オザワ部長の書籍が多数取り扱われていました。
本当に光栄です!
特に、『吹奏楽新時代の指導メソッド』は、書籍に登場するメソッドを都賀城太郎先生、玉寄勝治先生がバンドクリニックの講座でレクチャーされたので、注目してくださった方も多かったのではないかと思います。
先日取材させていただいたばかりの秋田県立秋田南高校吹奏楽部の奥山昇先生。
記事は朝日新聞デジタル「My 吹部 Seasons」に掲載されています。
また、朝日新聞朝刊にも掲載されます(掲載タイミングは地域によって異なります)。
『吹奏楽新時代の指導メソッド』で、鹿児島市立桜丘中学校吹奏楽部での指導法を公開していただいた坂下武巳先生。
現在はフリーの指導者として、「笑ってコラえて」でも密着取材を受けている神村学園高等部吹奏楽部(鹿児島)をはじめ、各地でご指導にあたられているそうです。
桜丘中学校の教え子たちも九州の名門バンドで活躍中とのこと。
「短時間で合理的な練習方法」という講座で講師を務められた羽村市立羽村第一中学校吹奏楽部/明星大学学友会吹奏楽団の玉寄勝治先生(中央)。
『吹奏楽新時代の指導メソッド』にも掲載された「ひろせま」音感教育などをレクチャーされていました。
そして、左は東京佼成ウインドオーケストラのトロンボーン奏者・石村源海君。なぜ「君」かというと、石村君が八王子学園八王子高校吹奏楽部の部員だったころに取材をしているのです。
そのときの物語は『吹部ノート』のラストに収録されています。
東京藝術大学の学生さんだったころにも何度かお会いしていますが、卒業後にすぐ東京佼成ウインドオーケストラに入団。今後の活躍が本当に楽しみなプレイヤーです!
さいたま市立浦和高校吹奏楽部の小泉信介先生(中央)と、埼玉県立伊奈学園総合高校吹奏楽部の宇畑知樹先生。
「吹奏楽王国」埼玉を牽引する公立高校バンドの先生方です。
『吹奏楽新時代の指導メソッド』で小編成の取り組みを公開してくださっている藤村女子中学・高校吹奏楽部の都賀城太郎先生(左)。
そして、同書で小編成のための打楽器の工夫を披露してくださった打楽器奏者・講師の寺山朋子先生。
バンドクリニックでは同書の内容に則った講座「少子化時代を考慮した編成や指導の工夫」を担当されていました。
作曲家の鹿野草平さん。
鹿野さんというと2010年の吹奏楽コンクール課題曲《吹奏楽のためのスケルツォ 第2番《夏》》などが有名ですが、コロナに音楽で挑む《交響曲第1番《2020》》(オーケストラのための交響曲)を発表されました。
今後、どんな吹奏楽作品を生み出していかれるのか、とても楽しみです。
寺山朋子先生と一緒にいらっしゃっていた大阪音楽大学の学生さん。
左の丸山さんは香川県立坂出高校吹奏楽部のご出身で、オザワ部長が「奏でるコトバ、響くココロ 吹部名言集」の取材で伺ったときに現役部員としていらっしゃったとのこと。
こうしてご卒業後にお会いできるのも、吹奏楽作家として活動する喜びのひとつです。
静岡大学吹奏楽団の皆さん。
今年もバンドクリニックの会場係を務めてくださっていました。毎年のことですが、バンドクリニックの縁の下の力持ちです。
東海支部を代表する大学バンドとして、これからもがんばっていってくださいね。
なお、音楽監督兼常任指揮者の三田村健先生からはついに「吹奏楽極悪同盟」のステッカーをいただき、正式に同盟入りしました(笑)。
東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の名物顧問、畠田貴生先生。
いつもエネルギッシュで、誰よりも勉強熱心な畠田先生。
会場でも存在感が際立っていました。
今年の高輪台の自由曲は何になるのでしょうか……。きっと例年のようにSNSで発表があることでしょう。
ヤマハさんのブースでは歴代のニュー・サウンズ・イン・ブラスの好きな曲にシールを貼る人気投票が行われていました。
ラジオ「ブラボーブラス」でよくかけた曲がたくさんあって迷った結果、10曲くらい貼ってしまいました。
「オレンジの悪魔」こと京都橘高校吹奏楽部の顧問・兼城裕先生(中央)と、《さくらのうた》《吹奏楽のための「風之舞」》などで知られる作編曲家・福田洋介さん。
バンドクリニック以外ではなかなか実現しないスリーショットです。
兼城先生率いる京都橘は、書籍『吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない』にそのストーリーを書かせていただきました。
また、朝日新聞&朝日新聞デジタルの新連載「My 吹部 Seasons」では、記念すべき第1回に登場していただいています。
昨年の全日本マーチングコンテストでは見事金賞!
福田洋介さんとは、6月22日開催の「低音ぶれいくCafe吹奏楽団 プレミアムコンサート」でご一緒することになっています。
一夜限りの超スペシャルなコンサートです。ぜひご来場ください!
2019年度の吹奏楽コンクール課題曲《マーチ「エイプリル・リーフ」》の作曲者、近藤悠介さん。
東京佼成ウインドオーケストラの課題曲コンサートでもお会いしました。
2019年のコンクールではこの曲が一番人気でした。実際にコンクールで演奏したという方も多いのではないでしょうか。
ついにお会いしましたよ!
今年度の吹奏楽コンクール課題曲《マーチ「ブルー・スプリング」》の作曲者、青いジャージがトレードマークの鈴木雅史さん。
北海道で漁師をされていたという異色の経歴の持ち主で、これまでSNSのメッセージで何度かお話しさせていただいていました。
聞けば、自ら車を運転して全国指導行脚の最中で、ほとんど北海道には戻っていないとのこと。
笑顔でしたが、きっとお疲れなのでは……。
お体をお大事に!
ネクサス音楽出版の渡部哲哉さん。
コロナ禍に手がけられた「つながるプロジェクト」「つながるアンフェス」にはオザワ部長も関わらせていただきましたが、本当に素晴らしい試みでした。
写真にある「匠」のリードケースは高級感があり、大人世代のリード楽器プレイヤーは欲しくなってしまうかも。
常葉大学短期大学部音楽科のブースでお会いした井上幸子さん。
バスクラリネット奏者としても活躍中で、デビュー20周年記念アルバム「秘められた世界」も本当に素敵な仕上がり!
指導を受けられる生徒さんたちは幸せだなぁ。
エイベックス・クラシックス・インターナショナルのブースでは、社長の中島浩之さんにお会いできました。
中島さんは、あの話題の金管アンサンブル「ARK BRASS」の仕掛け人でもあります。
オザワ部長が「ARK BRASS」のレコーディング現場やコンサートに取材に行った際には大変お世話になりました。
今後、シエナ・ウインド・オーケストラのアルバムをリリース予定とのこと。とても楽しみです!
朝日大学体育会吹奏楽部の部員、内藤千尋さん。
実は彼女、静岡県の浜松聖星高校吹奏楽部のOGで、現役時代に「奏でるコトバ、響くココロ 吹部名言集」で取材させていただいたことがあります。
素晴らしいトランペッターでしたが、「奏でるコトバ」の記事が出た後、「言葉の並びがすごく素敵」「引き込まれる気分になりました」というメッセージをいただきました。
きっと多くの作家や音楽家、クリエイターも同じだと思いますが、ときには自分の才能に自信が持てなくなったり、不安に襲われたりすることがあります。
そんなときは内藤さんのメッセージを思い出すようにしています。
もちろん、他にも書籍や記事の感想をくださる方たちがいらっしゃって、その言葉に励まされ、勇気づけられ、オザワ部長は今日も吹奏楽作家として活動を続けられています。
思いがけずバンドクリニックで内藤さんに再会できて嬉しかったです。
そして、最後は浜松聖星高校吹奏楽部の音楽監督、常葉大学短期大学部客員教授の土屋史人先生!
実は、バンドクリニックの取材は日帰りだったのですが、まったく時間的余裕がなく、ブースもすべて回りきれないくらいでした。
それだけ充実していたとも言えますが、お会いできなかった方も数知れず……。
いよいよ新幹線の時間が迫ってきて、会場を後にしようとしていたとき、ようやく土屋先生にお会いできました!
とってもお元気そうで、今年の聖星高校も楽しみです。
というわけで、非常に長くなりましたが、2022年のバンドクリニックの交遊録でした。
いまからもう来年が楽しみです。