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誰かのために、何かのために
テレワーク合奏、テレ合奏、オンライン合奏、リモート合奏……。
呼び方はいろいろありますが、個々が演奏した動画を編集でひとつにまとめて「合奏」にする試みに、全国の多くの吹奏楽部が取り組み始めています。
すでにこの「ブラボー吹奏楽部」でもいろいろご紹介してきていますが、新たに公開された素敵な動画をお知らせしたいと思います。
なお、いずれも星野源さんの《うちで踊ろう》のコラボ演奏になっています。
鹿児島情報高校は医療従事者などのために
何かの活動を続け、自分を高め、モチベーションを維持するためには、やはり目標や目的が必要でしょう。
鹿児島県の鹿児島情報高校吹奏楽部は、新型コロナウイルスの感染拡大で非常に厳しい状況の中、働いてくれている医療従事者、スーパー等の店員、ゴミ収集作業員などの人たちへの感謝の思いを込めながら、「少しでも世の中を元気にしよう!」と動画の制作を行ったそうです。
自分たちのためだけでなく、誰かのために演奏するというのは大切なことですし、今、社会のために奮闘する人々へのエールとして合奏することはとても素晴らしいことですよね。
冒頭、誰もいない音楽室の指揮台に(合成で?)先生が上がり、「ワンツースリー」という声とともに演奏が始まります。
部員たちは楽器を演奏する者、メッセージを掲げて見せる者など様々。
珍しいのは、この演奏には今年4月に入学した1年生も参加しているということです。
多くの学校ではまだ部員募集もできておらず、2・3年生からしてみたら「部員は入ってくれるのかな?」と心配になり、1年生は「早く入部したい!」と思っているのではないかと思いますが、こうして1年生も一緒に演奏している様子を目にできるのはとても嬉しいですね。
ぜひ動画をご覧ください!
昨年の全日本吹奏楽コンクール出場の朝霞第一中学校
昨年、2年連続で全日本吹奏楽コンクールに出場し、銀賞を受賞している埼玉県の朝霞市立朝霞第一中学校吹奏楽部(顧問・外﨑三吉先生)。
3月に予定されていた全日本アンサンブルコンテストにもクラリネット四重奏で出場予定でしたが、大会は中止となってしまいました。
さて、そんな実力派バンドの朝霞一中は愛知県の安城学園高校吹奏楽部バージョンのアレンジで《うちで踊ろう》を演奏しています。
現役部員だけでなく、卒業生、保護者も加わった68人でのテレ合奏。中には、以前オザワ部長が取材させていただいた懐かしい卒業生の姿も!
最初と最後に入れられた先生の手書きのメッセージ、トロンボーンの部員の部屋の壁に貼られた「会えなくてもつながれる!!」という言葉に胸が熱くなります。
本当はみんなが集まって合奏できるのがベストではありますが、それができない今、可能なことに挑戦しながら「音楽を通じてみんなとつながっている」という気持ちになれることはとても素晴らしいと思います。
また、こういった試みが、全国の中高生たちへのエールにもなっているのではないでしょうか?
ぜひ皆さんの学校・楽団でもテレ合奏やその他の取り組みにチャレンジしてみてくださいね!