俳優の生の演技から伝わる生命の迫力

オザワ部長・著『吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない』(ポプラ社)を原作とし、昨年から準備が進められてきた舞台『ファンファーレ!! 〜響き続けた吹奏楽部の物語〜』がいよいよ今日7月14日に開幕しました。

昨日はメディア関係者に公開される「プレビュー公演」が行われましたが、観客の拍手喝采により、予定外の2度のカーテンコールが行われたとのことです。

その際の写真をご紹介します。

僕自身、本番はまだ見ていませんが、先週会場で稽古風景を見せていただきました。

そのとき、舞台は映像作品などとは違い、「いままさに、そこに生きている俳優たちの命が伝わってくる」ものだということを体感しました(本作より前に、演出・深作健太さんの舞台『火の顔』を見たときにも感じたこと)。

きっと本番は完成度がさらに上がり、緊張感も高まって、より迫力のある劇になっていることでしょう。

そして、その勢いがここに掲載した写真からも伝わってきます。

メインキャストを務める荻沼栄音さん、黒河内りくさん、田代明さん、桜井木穂さん、鈴木咲人心さんの5人は、実際の吹奏楽部がそうであるように、キャストに選ばれてから俳優としてどんどん成長して行きました。

アルトサックスの桜井さん(東海大学付属札幌高校吹奏楽部出身)以外は初めて触れる楽器に果敢に挑戦し、忙しい中で練習を続けてきました。

ステージには、役柄としての高校生の青春だけでなく、役者としての彼女たちのリアルな青春も映し出されています。

そして、そんな5人を富岡晃一郎さん、辻本みず希さんという先生役のお二人が優しく、柔らかく包み込みながら支えています。

左が辻本みず希さん、右が富岡晃一郎さん。

僕は明日15日から17日まで、会場で本番を見せていただきます。

地元・茨城県の水戸女子高校吹奏楽部聖徳大学附属取手聖徳女子高校吹奏楽部が入った完成形は初めて目にするので、原作者ながら、心から楽しみです。

いままでにない「吹奏楽体験」になるのではないかという予感がします。

本番の後、僕はそのまま会場で行われる「アフタートーク」に出演します。

ゲストは日替わりで、演出・深作健太さん、部長「スズ」のモデルになった関根美羽さん、作曲家・天野正道さんとなっています。

こちらもどうぞお楽しみに。

スズ役を熱演する荻沼栄音さん。

チケットはまだどの回も購入可能のようなので(売り切れ御免)、ぜひいまからでも手に入れて、この舞台を味わいにきていただければと思います。

現役の吹奏楽部員のみなさんは、コンクール、野球部の応援……と忙しい時期でしょう。しかし、見にきていただけると、きっと想像していた以上の忘れられない熱い体験になると思います。

そういう体験こそが、みなさんの音楽や心を大きく成長させるものです。

もしも胸のざわつきを感じたら、ぜひ思い切って会場に足を運んでみてください。


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