吹奏楽をやるなら、ぜひクラシックを知ってほしい!
皆さんは吹奏楽部や楽団で《序曲○○》を演奏したことはあっても、「序曲」の意味はご存知でしょうか?
《楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り》や《アルプス交響曲》など、コンクールの自由曲にもよく作品が取り上げられるリヒャルト・シュトラウスはどんな人だったか知っていますか?
そもそも、オーケストラという演奏形態ができたのはいつ……?
吹奏楽が西洋音楽の形態の一つであり、クラシック曲も重要なレパートリーになっており、また、共通して使われる楽器も多い、という点からぜひ吹奏楽部員や団員の皆さんにクラシックを知っていただきたいと思います。
単なるお勉強という意味以前に、クラシックは音楽的に素晴らしく、それを知ることによって自分自身の感性が磨かれたり、演奏活動にプラスになったりする、という効能があります。
とはいえ、クラシックに詳しくない人にとっては「難しそう」「とっつきにくそう」というのが印象も強くあるでしょう。
そんな方には、宮本文昭(音楽家)・富田隆(心理学者)監修の『ゼロから分かる! 図解 クラシック音楽』(世界文化社刊)がオススメです。
豊富なイラストや写真を交えながら、クラシックのスタイル・曲の種類・時代ごとの音楽の変化・有名作曲家のエピソードなどをポイントを押さえてわかりやすく解説。
代表的なクラシック曲、吹奏楽でも使われる楽器の紹介など、非常にためになります。
また、たとえば「イライラしたときにはラフマニノフの《ヴォルカリーズ》を」「大勝負に挑むときにはワーグナーの《楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第1幕への前奏曲》を」といったように、シーンに合わせたオススメのクラシック曲の提案もあります。
ビギナーにとってはクラシックの入門にぴったりです。
書籍の中で取り上げられている曲が試聴できるQRコードもついていますので、気になった曲はすぐにチェックしてみることができます。
新型コロナウイルスの影響で練習が制限されている今、「クラシック力」を高めてみてはいかがでしょう?
きっとそれはあなたに「吹奏楽力」をレベルアップさせてくれるはずですよ!