全国どこからでも「吹奏楽の甲子園」を!

今年は2年ぶりに全日本吹奏楽コンクールが開催されます。

全国大会といえば、例年壮絶なチケット争奪戦が繰り広げられることでもおなじみです。

その結果、「全国大会が見られなかった」という人も多数いらっしゃったと思いますし、そもそも名古屋まで行くことができなかった方も少なくないでしょう。

全日本吹奏楽コンクール中学校の部と高等学校の部の会場である名古屋国際会議場。

しかし、今年はコロナ禍ということもあり、2年前までのライブビューイング(映画館での上映)から一歩踏み込んで、ライブ配信が行われることになりました。

音楽は、本来であれば会場で生で聴くのがベストです。音の聞こえ方もスピーカーで聴くのとは違いますし、音以外の空気感など、五感で感じられるものがあります。

一方、ライブ配信では、基本的にチケット等の制限がなく、全国どこからでも見られる上、会場の客席からでは確認できない各奏者や先生の表情のアップなどもチェックできるというメリットがあります。

ライブ配信の申込みは朝日新聞社の「申込ページ」からできます。

中学校の部と高等学校の部は、前後半それぞれ2,000円(税込)と、通して見ると少々お高いですが、夏に始まったコンクールのラストシーン。ハイレベルな演奏の数々をぜひご覧いただきたいです。

音源もネットから入手可能に

さて、毎年、全日本吹奏楽コンクールの会場では、演奏されたばかりの音源が購入できる「お持ち帰りCD」の販売があったのですが、それも今年は様変わり。

「お持ち帰りCD」の販売がなくなる代わりに、スマートフォンやタブレットから演奏が聴けるライブ音源販売が行われます。

「テイクアウトライブ」というシステムを使うため、iPhoneのMusicアプリなどでは聴けないようですが、販売場所を選ばないメリットがあり、なんと会場に行かなくてもウェブ上から購入が可能です(会場では「お持ち帰りライブカード」の形で販売されます)。

一方、「やっぱりCDで聴きたい」「たくさんの団体の演奏をチェックしたい」という方に向けては、2022年1月26日にキングレコードから「全日本吹奏楽コンクール2021」のCD(中学校編、高等学校編、大学・職場・一般編)がリリースされます。

各種の音楽配信サービスに向けても、全団体の音源がリリースされるとのことです。

詳細は下記のキングレコードの特設ページをご覧ください。

コロナはだいぶ沈静化してきているとはいえ、厳しい状況の中で行われる今年の全日本吹奏楽コンクールですが、大会を見る、音源を聴く、という意味ではかなり自由度が増した印象があります。

いままでなかなか全国大会に触れることができなかった方たちも、ぜひ各地から集った団体の頂上決戦、研ぎ澄まされた演奏の数々をご覧いただきたいと思います。




★全日本吹奏楽コンクールをめぐる熱き青春の物語★