注目の動画をご紹介!

それぞれが自宅で録画した演奏動画を編集し、1つの演奏に組み上げる「テレ合奏」が広がってきています。

「ブラボー吹奏楽部」でもいくつかご紹介してきましたが、改めて注目の動画をずらっとご紹介していきたいと思います。

演奏される曲も様々ですし、人数、メッセージにも個性があります。

それでは観ていきましょう!

東海大学付属高輪台高校吹奏楽部《宝島》

東京の名門、東海大学付属高輪台高校吹奏楽部はあの定番曲《宝島》をテレ合奏。

室内で演奏している人、幼い兄弟の前で吹いている人、屋外で演奏している人……。

それぞれ違った環境で、離れ離れで楽器を奏でていても、その音の先に仲間たちがいることを感じているかのような明るい表情が素晴らしいです。

最後に名物顧問・畠田貴生先生からのメッセージもありますよ!

東海大学付属大阪仰星高校吹奏楽部《宝島》

次は高輪台と同じ東海大学系列の東海大学付属大阪仰星高校吹奏楽部。選んだ曲も高輪台と同じ《宝島》でした。

東海大仰星は昨年の全日本吹奏楽コンクールに悲願の初出場を果たしました。その感動エピソードはオザワ部長著『新・吹部ノート 私たちの負けられない想い。』にたっぷりと書かせていただきました。

クラリネットを奏でる顧問の藤本佳宏先生を中心に、それぞれの場所で、楽器を演奏できない人は手拍子などで参加しています。

なお、東海大仰星のYouTubeチャンネルでは、昨年の定期演奏会の模様も公開されています。まだ全国大会に出場する前の希望にあふれた部員さんたちの姿と演奏、ぜひご覧くださいね。

八王子学園八王子高校吹奏楽部《花は咲く》

東京の強豪のひとつで、昨年の全日本マーチングコンテストで初の金賞に輝いた「八学(はちがく)」こと八王子学園八王子高校吹奏楽部

八王子高校の吹奏楽コンクールの熱いエピソードも『新・吹部ノート 私たちの負けられない想い。』に書かれていますが(カバー写真も八王子高校の生徒さんです)、そんな八王子高校は幹部やパートごとに少人数のアンサンブルスタイルで動画を公開しています。

本記事執筆時点での最新動画はトランペットパートによる《花は咲く》

メンバーが分担してメッセージを伝えた後、演奏が始まります。

とても優しく柔らかい音で奏でられる《花は咲く》、ラストのメッセージも感動的です。

箕面自由学園高校吹奏楽部《Tomorrow》

マーチングの名門であり、昨年の全日本マーチングコンテストで2年連続の金賞を受賞した箕面自由学園高校吹奏楽部ゴールデンベアーズは、合奏ではなく、ミュージカル「アニー」の曲である《Tommorow》をテレ合唱する動画を公開しています。

曲と歌の良さ、「Tomorrow」という言葉と歌詞に込められた思い、活動風景の映像などが相まって、思わず涙腺がゆるんでくる動画となっています。

船橋市立船橋高校吹奏楽部《応援ソング》

今年はすでに選抜高校野球が中止となり、夏の甲子園などこの先の運動部の大会もどうなるかわかっていません。また、それは吹奏楽部にとっても同じです。

毎年、6月まで本気でよさこいに取り組み、北海道で行われるYOSAKOIソーラン祭りにも参加している市立船橋高校ですが、今年はYOSAKOIソーラン祭りも中止になってしまいました。

それどころか、部活動もできない状況ですが、市立船橋高校がテレ合奏に選んだのは野球応援などで演奏される《応援ソング》

中には元気に踊りまくっている部員もいますが(笑)、コントラバスやダブルリード楽器も参加できているのは屋内だからこそですね。

こういうとき、応援曲はシンプルに聴く側のポジティブさや明るい気持ちを呼び覚ましてくれます。

岩倉高校・京華学園・中央大学杉並高校・東海大学菅生高校・豊昭学園・藤村女子高校

春日部共栄高校吹奏楽部を全国常連校に育て上げ、現在は東京の藤村女子中学・高校吹奏楽部を率いている都賀城太郎先生(なんと春から東京大学の大学院生になられたそう!)が企画した、東京の6つの学校の演奏と先生・部員からのメッセージを集めた動画です。

なお、第1弾には、国本女子中学校・高校、駒澤大学高校、東京都立墨田川高校、東海大学付属高輪台高校、八王子学園八王子高校、豊南高校が登場しています。

番外編/プロもテレ合奏! ブリッツフィルハーモニックウインズ《うちで踊ろう》

一大ブームとなっている感がある星野源さんの《うちで踊ろう》とのコラボ演奏動画ですが、プロの楽団も参入しています。

若手プロ吹奏楽団のブリッツフィルハーモニックウインズ(あのアドルフ・サックス国際コンクールで第1位に輝いたサックス奏者・齊藤健太さんも所属)は16人という小編成でテレ合奏。

奏者一人ひとりのテクニックがよくわかり、また、プロの余裕が感じられる小粋な演奏となっています。

みんなもテレ合奏やってみよう!

いろいろなテレ合奏の映像を観ても、「でも、自分たちはうまくないから……」「どうやって合わせていいかわからないから……」となかなか一歩を踏み出せない人、バンドもあると思います。

今、大事なのは離れているみんなと、たとえ動画の上でも繋がり合うこと。そこに上手い下手はありません。仲間内で観るだけでもいいのです。

どうやってテンポを合わせていくかなどは試行錯誤すればいいですし、動画編集の方法は検索すればいくらでも出てきます。

「犬も歩けば棒に当たる」という言葉があります。

アントニオ猪木も引退のときに「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば、道はなし。踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ」という言葉を残しています。

何事も動き出してみれば、何らかの経験や成果、足あとが残るものです。

ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!