光ヶ丘女子高校(愛知)が舞台の青春ドキュメンタリー
ポプラ社の『青春サプリ。』は部活動や委員会活動などが舞台の短編ドキュメンタリーを集めた人気シリーズ。
僕もこれまで、大阪桐蔭高校吹奏楽部や北斗市立上磯中学校吹奏楽部などのエピソードを執筆してきました。
シリーズ最新作で、2024年11月21日に発売された『青春サプリ。きみの背中を見ている』では、ストーリー3「裏方こそが私たちのステージ!」を担当しました。
取り上げたのは、吹奏楽部やダンス部が全国的な名門として知られる愛知県岡崎市の聖カタリナ学園光ヶ丘女子高校。
キリスト教系の学校である光ヶ丘女子では、毎年クリスマスシーズンになると、キリスト降誕劇をミュージカル仕立てにした「クリスマスページェント」を上演しています。
音楽はすべて吹奏楽部が生演奏し(江原大介作曲のオリジナル!)、ダンス部・合唱部・演劇部の部員たち、さらにはオーディションで合格した生徒たちがアダムやエヴァ、モーセ、マリア、そのほかさまざまな役柄を演じます。
高校生がつくり上げている演目とは思えないほどクオリティの高い「クリスマスページェント」ですが、それを裏で支えているのがクリスマスページェント実行委員会、通称「ジッコー」の存在です。
ステージ上でライトを浴びて歌い踊るキャストたちとは正反対に、裏方の仕事を完璧にこなすことに情熱を燃やしたジッコー。
そのリーダーが仲間たちとともに経験した感動のドラマを描きました。
たとえ目立たない存在であっても、本気で精いっぱい頑張るところに青春はあり、それはまばゆいほどに清く美しい——。
ぜひご一読いただけたら嬉しいです。
なお、本書には5つのストーリーが収録されています。朝読などにもぴったりの短編なので、読書が苦手という方にも気軽に楽しんでいただけるボリュームになっています。
いま青春まっただ中の方、「高校生になったら青春したい!」と思っている小・中学生の方、何かに一生懸命だったころを思い出したい大人の方など、ぜひお読みください。
▼2023年のクリスマスページェントのリハーサル風景▼