小学校の合唱部を指導する新米顧問は…

‪オザワ部長が執筆した『とびたて!みんなのドラゴン 難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険』(岩崎書店)が、2025年度の第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定されました。

本書は、福岡県の北九州市立日明小学校合唱部の実話に基づいて描かれたノンフィクション作品です。

人前では話すことができず、泣き出してしまうほど内気な少女・マナミが、「自分を変えたい」と思い切って小学校の合唱部に飛び込む。そこで、笑顔が素敵な顧問の竹永亮太先生に出会う。

竹永先生は合唱指導の経験がない新米顧問だったが、実は、徐々に体の筋肉が動かなくなっていく難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」を患っていた。ところが、「先生は不幸じゃない。ワクワクしとる」と笑顔で語る竹永先生にマナミは衝撃を受ける。

そして、マナミは自分の弱さと向き合いながら心の中で「ドラゴン」を育て、先生や個性的な仲間たちとともに、全日本合唱コンクールを目指していく——。

すでに出版済みでしたが、課題図書になったことを受けて、新たな帯がつきました。

なんだかコンクールのメダル付きの表彰状みたいで嬉しいです。

この課題図書マーク、牧羊神パーンなのだそうです。

鼻に棒が刺さっている…のではなく、笛を吹いています。

パーンは「パニック」の語源になったギリシャ神話の神様で、「パンパイプ」もこの神様の逸話から名付けられました。

パーンの求愛から逃れるために葦に姿を変えたニンフがシュリンクス。

クロード・ドビュッシーはパーンやシュリンクスの話から、《牧神の午後への前奏曲》や《シランクス》を作曲しています。

ということで、『とびたて!みんなのドラゴン 難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険』は、小学生はもちろん、中高生や大人の方にお読みいただいても、心を動かされるような作品になっていると思います。

ぜひご一読いただけたら嬉しいです。

そして、小学生の皆さん!

ぜひこの本を読み、皆さんの心の中でも「ドラゴン」を育て、そして、たくさん感想文を書いてくださいね。感想文は自由です。皆さんの思いをドラゴンの背中に乗せて、言葉の空を飛び回ってください。

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