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会場と動画の「ハイブリッド方式」を選択したが……
新型コロナウイルスの感染拡大と首都圏などで発出された非常事態宣言により、アンサンブルコンテストのなりゆきに不安が高まっていました。
そんな中、東関東吹奏楽連盟は「令和2年度 第26回東関東アンサンブルコンテスト 実施方法について(最終決定)」という文書をホームページで公開しました。
詳しくは画像やリンク先の元ファイルを見ていただきたいのですが、ざっくりまとめると以下のようになります。
- ステージでの演奏と動画審査を会場で同時に行う(どちらにするかは出場団体が選ぶ)
- ステージでの演奏と動画審査は同一観点で審査し、賞と代表校を選ぶ
- もし会場(牛久市中央生涯学習センター)がコロナの影響で使用不可となった場合、同日別会場で映像審査とする
- 牛久市中央生涯学習センターで開催される場合、無料ライブ配信を行う
この決定から感じられるのは、「東関東アンサンブルコンテストは必ず行う」という決意です。
自治体や教育委員会、学校、地域、ホールなど様々な兼ね合いからコンテストがを行いにくい状況になっているのは確かです。しかし、アンサンブルという少人数の構成で、なおかつ、非常事態宣言でもコンサート等の開催は認められている状況ですので、充分に感染症対策に留意すれば、リスクを下げて開催ができるでしょう。
また、ステージでの演奏と動画審査を同じものとして審査するというのも、もちろん難しさはあるとは思いますが、このコロナ禍においてコンテストを行うという「現実性」と、この1年に我慢や悔しさを経験し、コンテストのために頑張ってきた吹奏楽部員たちの「思い」を考えると、素晴らしい決断ではないかと思います。
他の支部がどうなっていくのかわかりませんが、この東関東吹奏楽連盟の方式はひとつのモデルとして重要なものとなりそうです。
そして、昨年は行われなかった全日本アンサンブルコンテスト(全国大会)が、今年こそは行われますように。
すべて動画審査に変更
※2021年1月20日追記
その後、茨城県教育委員会教育庁からの通知によって会場での演奏がかなわなくなり、急遽すでに提出済みの動画によって審査が行われることになりました。
東関東吹奏楽連盟からの「急告」でも「苦渋の決断」とありますが、様々な意見や価値観が入り乱れ、正解がない中でも、とにかく東関東大会が実施されて代表が選ばれるということに意味を見出したいですね。