吹奏楽バージョンの演奏も高校生が担当
日韓ハーフのシンガーソングライター・SGさんの大ヒット曲《僕らまた》。
カロリーメイトのCMソングとして、浜松修学舎高校吹奏楽部が出演したドラマ調のCMでも印象的に使われていたことは本サイトでも既報のとおりです。
すでに「令和の卒業ソング」のひとつとして若い世代に愛されている《僕らまた》ですが、もともとは2021年にリリースされた楽曲。
それが今回、なんと「吹奏楽バージョン」として新たにレコーディングされ、11月26日に公開されました。
その《僕らまた(吹奏楽 Ver.)》に参加したのが埼玉県の実力校、花咲徳栄(はなさきとくはる)高校吹奏楽部です。
吹奏楽の強豪・埼玉栄高校吹奏楽部出身の顧問・川口智子先生に率いられた花咲徳栄は、SGさんの心に響く歌声によって綴られる《僕らまた(吹奏楽 Ver.)》のミュージックビデオに登場しています。
なんとチョイ役の出演ではなく、SGさんとも共演しながら冒頭からラストまでがっつり登場し、楽曲が持つ世界観の映像化に見事に貢献しています。
ドキュメンタリータッチのミュージックビデオということもあり、リアルな高校生の持っている青春感が楽曲の魅力をさらに高めています。
また、YouTubeではこのミュージックビデオのメイキング映像も公開されています。
そこでは本編で垣間見られるSGさんと吹奏楽部員たちの交流がさらに深く描かれています。
中でも印象的だったのは、花咲徳栄高校吹奏楽部がピアノ伴奏で《僕らまた》の合唱をSGさんにプレゼントするシーンでした。
その経緯を川口先生はこう教えてくれました。
「《僕らまた》の吹奏楽用の楽譜が出来上がってくるまでの間、部員たちに楽曲に慣れてもらうために合唱で練習をしていました。それを、ミュージックビデオの撮影が終わった後でお礼としてSGさんに歌ったんです。そうしたら、SGさんが感動して涙を流してくださって……」
SGさんが思わず感極まるシーンはメイキング映像にも収められています。
高校生たちのまっすぐな思いや歌声がSGさんの心に届いたのでしょう。
本編のラストで、「また会いましょう」と言って去っていこうとするSGさんに、部員たちが「僕らまた!」と声をかけるシーンも、とてもエモーショナルでした。
また、《僕らまた(吹奏楽Ver.)》の楽曲で吹奏楽の演奏を担当しているのも花咲徳栄高校吹奏楽部です(映像の中にスタジオでのレコーディングシーンも出てきます)。
プロ楽団のような精緻な演奏ではないかもしれませんが、高校生にしかできないきらきら輝くサウンドが、SGさんの歌声や楽曲のメッセージに見事にマッチしています。
このミュージックビデオやメイキング映像、吹奏楽バージョンの楽曲を通して、SGさんのファンや《僕らまた》を愛する人たちに吹奏楽の魅力、吹奏楽部という良き存在を感じてもらえることを願っています。
なお、花咲徳栄高校吹奏楽部はこれまで郷ひろみやKinKi Kids、sumika、Kis-My-Ft2、miwaといった有名アーティストとも多数コラボしており、また、甲子園での野球応援でも有名です。
ぜひこれからの花咲徳栄高校吹奏楽部のさらなる活躍にも期待したいです。
※掲載した写真は花咲徳栄高校吹奏楽部よりご提供いただいたものです
マーチング、沖縄、友情と恋、青春!
小説『いちゅんどー!西原高校マーチングバンド
〜沖縄の高校がマーチング世界一になった話〜』
(オザワ部長・著)
沖縄県立西原高校マーチングバンドが2022年に世界音楽コンクールでワールドチャンピオンに輝いた事実をもとにし、「音楽のオリンピック」で世界一を目指した高校生たちの青春を描く小説。
タイトルの「いちゅんどー!」とは、ウチナーグチ(沖縄の言葉)で「行くぞー!」という意味。
心に傷を負って東京から沖縄へやってきた美久(ミーク)は、ひょんなことから西原高校マーチングバンドの部長・ユーイーと出会い、カラーガードの一員として活動を始める。
西原高校マーチングバンドの目標はオランダで4年に1度開催される「音楽のオリンピック」、世界音楽コンクールでワールドチャンピオンを獲得すること。
バレエの経験がありながら、初めて取り組むカラーガードの演技に苦戦する美久。
一方のユーイーも、新顧問の良吾先生に部内をかき回されてオランダ行きに暗雲が垂れこめ……。
ひたむきな練習の日々に、恋や家族、沖縄の歴史や神話が絡み合いながら、美久たちは青春のまっただ中を駆け抜けていく——。
音楽や部活に燃えている方はもちろん、「最近、頑張れていない自分を感じてる」「何か熱くなれるものが欲しい!」という学生や大人の皆さんもぜひお読みください!
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