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今、できることを考えて…大阪桐蔭高校吹奏楽部の場合
多くの地域で学校も部活も停止している今、吹奏楽部の先生や部員の皆さんはそれぞれに「今、できることは何だろう?」と考えて工夫をしているところではないでしょうか。
その一つの方法であり、最近注目を集めているのが、一人ひとりの演奏動画を持ち寄って編集し、合奏動画に仕上げるテレ合奏。
すでに本サイトでも羽村市立羽村第一中学校を中心とした羽村ウインドオーケストラの動画をご紹介しました。
そして、「最強!の吹奏楽部」とも呼ばれる大阪桐蔭高校吹奏楽部のテレ合奏動画も非常に話題になっています。
今日公開されたのは星野源さんの《うちで踊ろう》に合わせ、部員140人が演奏する圧巻の動画です!
140人のテレ合奏!
すでにサムネイルを見ただけでも凄さがわかるでしょう。様々なテレ合奏動画がupされつつある昨今ですが、140人は最多かもしれません。
また、吹奏楽部総監督の梅田隆司先生も指揮で参加されています。
人数の多さもさることながら、テレ合奏であるにもかかわらず、ドラムセットやティンパニがいるところ、ダブルリードもがっつり参加しているところがさすが大阪桐蔭です。
中には、手話や手拍子で参加している部員もいて、観ているとほっこりした気分になります。
終盤になると、なんと「大阪桐蔭の星野源」(!?)が登場し、歌まで披露しています。
単にテレ合奏によって練習をしたり、部員間のコミュニケーションにしたりするだけでなく、しっかり観る者を楽しませてくれる大阪桐蔭。やはり素晴らしいですね。
総監督・梅田隆司先生の思い
それでは、総監督である梅田隆司先生のメッセージをお読みいただきましょう。
かつて経験した事の無い状況の中、吹奏楽の練習が出来ない事からテレワークを始めました。
コロナの影響で3/14. 15定期演奏会3回公演のチケットを払戻して中止! 辛うじて卒業演奏を3/12フェスティバルホールで卒業生の保護者102名だけが見守る中、無観客で無事に終えました。
翌日、全員で新年度の役員を選出。3年生とは余韻に浸る間もなく慌しくお別れしました。
その後、現役生は一切、合奏ができていません。
新1年生70名も合格発表直後50曲の楽譜を配ったままで新年度となりました。全部員205名はLINE等で連絡をとりあい、テレワークの練習が始まりました。私の携帯LINEには部長幹部とパートリーダーのグループLINEがフル稼働。今まで以上に忙しく鳴っています。
「人と人を繋ぐ音楽」ですが、今はお会いして繋がる事ができませんね。コンサートが何時になるか解りませんが、その日のためにコロナに負けず頑張りたいと思います!
梅田
一人ひとりが距離を置かざるをえない今だからこそ、「音楽は人と人とつなぐもの」という梅田先生と大阪桐蔭高校吹奏楽部のポリシーが重要性を増してきています。
この形がベストではないかもしれませんが、離れていてもつながれる1つの方法として、皆さんの学校や楽団でもテレ合奏にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。