北海道から沖縄まで飛び回る名指導者の言葉
全日本吹奏楽コンクールや全日本マーチングコンテスト、全日本小学生バンドフェスティバルの中止に続き、各支部大会や都道府県大会、地区大会までが次々と中止になる中、皆さんはそれぞれに複雑な気持ちを抱えていることと思います。
そんな今だからこそお読みいただきたいブログがあります。
田川伸一郎先生といえば、小学校・中学校・高校といった学校吹奏楽の指導で北は北海道から南は沖縄まで飛び回り、活躍されている名指導者。ご自身では「スクールバンドサポーター」と称されています。
オザワ部長が執筆した書籍『青春サプリ。乗り越えられない試練なんてない』(ポプラ社)の北斗市立上磯中学校吹奏楽部のストーリーにもキーマンとして登場されており、名前をご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そんな田川先生のブログはオザワ部長もこれまで参考にさせていただいていましたが、現在、「悲しみに耐えている全国の吹奏楽部員の皆さんへ〜その1〜」という記事が公開されています。
ここには吹奏楽部員に向けての田川先生からのメッセージが書かれています(もちろん、指導者の方たちにとっても有意義な内容です)。
オザワ部長が特に印象に残ったのは次の箇所です。
吹奏楽コンクールという大きな目標を失った今、まず皆さんに伝えてあげたいことは、
誰にも否定や批判をされることなく、今の自分自身の正直な気持ちとしっかり向き合い、そう思う自分、そう感じる自分を認めてあげてください。
ということです。
とても優しく、共感できる文章です。
悲しい、つらい、ぽっかり穴が空いたような気持ち……それだけでなく、もっとダークな感情を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
今はそんな感情すらも正直に認めてあげること。
たとえズルかったり、醜くかったりするような感情でもかまわない。
「あぁ、私って本心ではこんなことを思っていたんだな」と、自分の思いを否定したり、フタをしたりせず、素直に認識すること。
その上で改めて「自分にとって吹奏楽って何?」「部活って何?」「自分にとって楽しいこと、幸せなことって何?」と一つ一つ確認していくことが、アフターコロナの再スタートへの第一歩となるのではないでしょうか。
田川先生はそんなメッセージを送られているように感じましたし、オザワ部長も同じ思いです。
まだ自分の気持ちが整理されていない方、この状況で何をどう考えていいのかわからないといった方、ぜひ田川先生のブログを読んでみてくださいね。
今後もメッセージは続くと思いますので、継続してチェックしてみてください。