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スイスのブラスバンドの物語
10月11日(金)、東京・吉祥寺にある映画館「アップリンク吉祥寺」にて映画『ロール・ザ・ドラム』上映後に、サックス奏者・上野耕平さんとともにトークイベントに出演します(18時台の回)。
『ロール・ザ・ドラム』はスイスのまちで起こったブラスバンドの分裂騒動を発端に、住人たちの間に家族問題、恋愛、政治、女性の権利問題、移民問題、大人の恋……など様々なドラマや事件が起こる、という物語です。
作品の中には、ヨーロッパでも変わらぬ「吹奏楽あるある」や、「えーっ、こんなことしちゃうの!?」と驚いてしまうシーンも描かれています。
僕と上野さんで映画がさらに楽しくなるトークをしたいと思いますので、感想を含めてぜひ一緒に分かち合いましょう。
物販エリアにて拙著の販売もしていただけるようなので、ご購入の方には全力でサインさせていただきます。
ぜひご来場ください!
映画の推薦コメントも書かせていただきました。
元吉祥寺住民の個人的なお薦めは?
余談ですが、20代のころに吉祥寺に住んでいたことがあります。
理由は、街と緑(井の頭公園)がバランスよく集まったエリアだったことと、大好きな太宰治が入水自殺を遂げた玉川上水が近くを流れていることです。
僕が住んでいたのは、吉祥寺といってもJR吉祥寺駅から井の頭公園へ南下し、井の頭池を横断する橋を渡った向こう側。三鷹市でした(吉祥寺駅は武蔵野市)。
玉川上水は東京西部からJR三鷹駅付近を通ってやや南に傾きながら東へ流れています。当時僕が住んでいたマンションからは徒歩数分で玉川上水に着き、太宰治が入水したところまでも10分程度で行かれました。
当時は貧乏だったので、吉祥寺で派手な遊びをすることはありませんでした……というか、吉祥寺のような大きな街は「住むよりも、訪れるほうがいいかもしれない」と思うようになりました。
特に、井の頭池の向こう側に住んでいると、日曜日は橋の上が大混雑で、駅まで行くのもひと苦労。桜の季節は花見客でごった返し、さらに大変でした。
そんなわけで、吉祥寺には2、3年ほどしか住んでいませんが、いくつかお薦めを。
吉祥寺といえば、さとうの「丸メンチカツ」が美味です。名前のとおり丸い形状のメンチカツで、これを求めて毎日行列ができます。ただ、時間帯によっては並ばずに買うこともできるので、もし行列がないときはチャンスです。
スパイシーかつジューシーなメンチカツを井の頭公園で食べるとより美味しく感じられますよ。
お店はアップリンクが入っているパルコの裏手にあります。
さとうの近くにある地下のカフェくぐつ草もよく行ったなぁ。操り人形劇団が開いたというお店で、まるで洞窟のような店内には濃密なカルチャーの匂いが漂っており、吉祥寺の文化的な人たちが集まっているようでした(実際に話したことがないので、彼らがどういう職業や立場の人たちだったのかはわかりません。あくまで僕の印象です)。
コーヒーも美味しいですが、お薦めは「くぐつ草カレー」です。
吉祥寺は紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、啓文堂書店、ブックファーストといった書店が充実しているエリアです。気になる一冊を持ってくぐつ草で本の世界に浸るのも素敵な時間の過ごし方だと思いますよ。
マーチング、沖縄、友情と恋、青春!
小説『いちゅんどー!西原高校マーチングバンド
〜沖縄の高校がマーチング世界一になった話〜』
沖縄県立西原高校マーチングバンドが2022年に世界音楽コンクールでワールドチャンピオンに輝いた事実をもとにし、「音楽のオリンピック」で世界一を目指した高校生たちの青春を描く小説。
タイトルの「いちゅんどー!」とは、ウチナーグチ(沖縄の言葉)で「行くぞー!」という意味。
心に傷を負って東京から沖縄へやってきた美久(ミーク)は、ひょんなことから西原高校マーチングバンドの部長・ユーイーと出会い、カラーガードの一員として活動を始める。
西原高校マーチングバンドの目標はオランダで4年に1度開催される「音楽のオリンピック」、世界音楽コンクールでワールドチャンピオンを獲得すること。
バレエの経験がありながら、初めて取り組むカラーガードの演技に苦戦する美久。
一方のユーイーも、新顧問の良吾先生に部内をかき回されてオランダ行きに暗雲が垂れこめ……。
ひたむきな練習の日々に、恋や家族、沖縄の歴史や神話が絡み合いながら、美久たちは青春のまっただ中を駆け抜けていく——。
(新紀元社より2024年7月2日発売■電子書籍版あり)
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