コロナ禍を乗り越えて有観客開催!

東京都日野市にある明星大学。

実は、明星大学学友会吹奏楽団は1967年に結成された歴史の長いバンドです(オザワ部長が生まれる前!)。

現在は音楽監督を玉寄勝治先生が務め、大学ブラスの楽しさを伝え、また、大学生活を吹奏楽とともにエンジョイする活動を続けています。

玉寄勝治先生と

中学校・高校時代に全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した団員から、大学で初めて吹奏楽を始めたまったくの初心者まで、まさに多様なメンバーが100名以上在籍しています。

オザワ部長もこれまで、新1年生の最初のステージである「フレッシュマンコンサート」、4年生のラストステージでもある「定期演奏会」の司会をさせていただいてきました。

しかし、コロナ禍以降は無観客での開催が続き、ほぼ無人の客席に向けて、あるいは収録・配信用のカメラに向けての演奏が続きました。

団員の皆さんは手を抜かず、笑顔で演奏されていましたが、やはり「ここで拍手がもらえたら……」「お客さんの反応が見られたら……」と何度も思わずにはいられませんでした。

そして、6月19日に開催された「フレッシュマンコンサート2022」は、ついに有観客で開催されたのです。

本番前のリハーサル風景

長かった……。

それは団員の皆さんがいちばん感じていたことでしょう。

開場時間が迫ってばたついたり、客席にざわめきが広がっていくのを舞台袖から覗いたり、開演前に緊張感が高まったり……。

やはりお客さんがいるからこその体験がそこにはありました。

いよいよ開演時間になり、ルロイ・アンダーソン《舞踏会の美女》から演奏が始まりました。心が浮き立つような演奏が終わると、待ちに待った拍手!

その後、オザワ部長も司会としてステージに出ましたが、緊張すると同時に、テンションが上ってくるのを感じました。

「音楽は、演奏する側と聴く側の間に生まれるもの」

常々そう考えていますが、それを改めて実感した瞬間でした。

コンサートを見にきてくれた明星高校吹奏楽部の皆さんと

《マーチ「ブルー・スプリング」》、《ジェネシス》、《天国の島》……と演奏が続いていくにつれて団員の皆さんの表情はさらに明るくなり、音の響きも増していきました。

最後にアンコールの《故郷の空 in swing》の演奏が終わったときの団員の皆さんの笑顔!

感無量でした。

コロナ禍を通じて動画配信など新たな可能性や方法が広がりましたが、やはりコンサートは生がいちばんです。

2020年3月から苦しい状況に耐え、音楽をつなぎ続けてきた明星大学学友会吹奏楽団の皆さんには心から拍手を送りたいです。

最後に、終演後に撮影した団員の皆さんとの写真を掲載します。皆さん、良い笑顔です!




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