まさか部活停止がこんなに続くなんて…

新型コロナウイルスの問題が出てきたとき、誰もがある程度の部活動の制限は予想していたと思います。

春先にあったイベントや定期演奏会、全日本アンサンブルコンテストなども中止になり、悔しい思いをした部員も多かったでしょう。特に、最後の定期演奏会に向けて準備を重ねていた高校3年生、中学3年生はやりきれない思いを抱えたままの卒部だったのではないかと思います。

とはいえ、なんとなく新年度になればコロナウイルス問題も落ち着いていき、部活動が再開され、いつものようにコンクールに参加できるのではないか、という雰囲気もありました。

ところが、現在はまったく不透明。中高生だけでなく、先生方も含めて、誰も先がどうなるのかわからない状態です。「まさか部活停止がこんなに長く続くなんて……」と思わずにはいられません。

吹奏楽をやりたくて高校を選んだ生徒たちもたくさんいます。

部活が心の支えになっている部員たちもいます。

ですが、今は外出を極力避けるべきときで、たとえネットを通じたコミュニケーションがあるにしても、それぞれが孤立感を覚えているのではないでしょうか。

みんな、今、何を考えているのでしょう? 何を思っているのでしょう?

強豪校・東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の“想い”

東京の東海大学付属高輪台高校吹奏楽部といえば、名物顧問・畠田貴生先生に率いられ、全日本吹奏楽コンクールに14回出場し、金賞受賞が10回。ここ最近は3年連続金賞という絶好調のバンドです。

そんな高輪台高校が、合唱と《宝島》にのせて、部員それぞれの今の“想い”をコトバにし、動画で公開しています。

その中には「みんなで乗り越えよう 笑顔を忘れずに!」「ツライときこそ元気に! 笑顔で!!」といったポジティブなもの、「悔しさをバネに 音に気持ちを込める」「困難とはベストを尽くせるチャンス!」といった苦しい現状を乗り越えようという意志を感じるもの、「学校いきたい」「部活が恋しい!」「みんなに会いたい!」といったストレートなものなどがありました。

一つ一つのコトバはシンプルなものが多いですが、それだけに心を打たれます。吹奏楽も部活動も、本当に素敵なものだったのだなと改めて思わずにはいられません。

皆さんもこの動画を見ると、「自分と同じ気持ちの人がいるんだな」「自分もこんなふうに前向きに頑張ってみよう」といった思いになれるかもしれません。

ぜひ東海大学付属高輪台高校吹奏楽部の“想い”、観てみてくださいね!

余談ですが、今回の動画は、オザワ部長が朝日新聞デジタルで連載している「奏でるコトバ、響くココロ 吹部名言集」を見て部員さんが発案されたそうです。

こちらの連載でも新型コロナウイルスの影響で部活停止や全国大会中止になった先生、部員の思いを記事にしています。ぜひお読みください。